プールの塩素と髪の関係

 2020年 06月 16日

プールの塩素と髪の関係

夏が近づいてきましたね。
夏になると、海やプールに遊びに行くことが多くなります。
体を鍛えるためにスポーツのために、季節を問わずかなり泳ぎこんでいる方もいらっしゃると思いますし、
夏はレジャーとしてプールへ行く若い方や家族連れの方もいると思います。
衛生上、プールには、必ず三つの塩素を一定量含めなければいけないというルールがあります。
〇次亜塩素酸カルシウム
〇次亜塩素酸ナトリウム液
〇塩素化イソシアヌル酸
日本全国どこのプールでもこんなに塩素が入っています。
さて、この塩素の入ったプールで髪は大丈夫なのでしょうか?
今回は、プールの塩素との関係について色々とみていきたいと思います。

プールの水が髪や頭皮に与える影響

①髪がアルカリ性の状態になる
上記に上げた、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム液、塩素化イソシアヌル酸の3つの成分が殺菌・消毒・漂白の作用を生み出すのですが、髪を傷ませる要素として、あげられるのは「pH」です。
「pH」は水が酸性か、アルカリ性かを推し量る基準です。
この3つの成分は水に溶けるとアルカリ性を示すものでプールを弱アルカリ性(pH=5.8~8.6)にします。
髪の毛を構成しているタンパク質「ケラチン」は、pHが8以上のアルカリ性になると髪を徐々に溶かしてしまいます。
そのため、プールに入ると髪の毛のケラチンを徐々に溶かしてしまい、結果的に髪の毛がパサパサになってしまうわけです。
髪がアルカリ性の状態になると、通常は閉じている髪のキューティクルが開き、はがれ落ちやすくなります。

②髪と水の摩擦
水中での激しい運動によって、毛髪と水との物理的な摩擦が生じるので、髪のキューティクルがはがれやすい状態にあります。
結果、髪の毛が傷み、髪の光線透過性が増加して金髪化に拍車をかけています。

③野外プールであればさらに紫外線からのダメージ
野外のプールなどでは、紫外線によるダメージを無視できません。
毛髪は、紫外線により乾燥、毛髪組織の強度の低下、キューティクルのはがれなどの影響を受けます。
紫外線が毛髪に当たると、紫外線は髪に吸収されます。さらに紫外線を受け続けると、毛髪の成分(アミノ酸)が酸化されて別の物質に変化してしまい、毛髪そのものがダメージを受けてしまいます。
さらに、髪が濡れた状態で紫外線を浴びると、髪への酸化が加速され、さらにダメージが大きくなってしまいます。

プールでの対策

プールの塩素が髪に悪いからプールには絶対行かないという訳ではありませんよね。
プール前の予防や、プール後のヘアケアが重要になってきます。
どんな対策を行えばよいのでしょうか。

●プールに入る前に髪の毛にしっかりと水分を含ませる
髪の毛が塩素水に浸かる前に、真水を髪の毛に浸透させておきます。
これにより、髪の毛の中の水分量を増加させることが出来ます。
事前に水分をたくさん吸収した結果、プールの中で髪の毛が塩素入り水分を吸収することをある程度抑える事が出来ます。

●スイミングキャップを被る
スイミングキャップも髪の毛を守るには最適のアイテム!
布製、メッシュタイプでなく、ゴム・シリコン製の水を通さないタイプの物を使用する。

●プールから出てすぐシャワーでよく水を洗い流す
まず、プールから出たら髪の毛についてしまった塩素を含むプールの水をひたすら洗い流しましょう。
もちろんプール場にあるシャワー室でしっかり洗い流してください。
時間が経つとどんどん塩素水が髪の毛に浸透してしまうので、なるべく早くシャワーでしっかり落とすことが重要です。

●pHを髪の毛と同じ値(4.5~5.0)に戻す
アルカリ性のプールから髪の毛をケアするためにはpHを「酸性」にすることを意識してください。
pHを正常値に戻すのは一般的なアフターケア(シャンプー・トリートメント)で十分対策可能です。

最後に

今回は塩素が髪の毛に与える影響について解説しました。
プールの塩素が髪質に及ぼす影響は様々です。
神経質になることはありませんが、予防方法も簡単にできるものが多いので、プール前にもしっかり予防しておきましょう。
また。うっかり予防せずにプールに入ってしまった場合も、アフターケアを入念に行うことをオススメします。
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